知っておきたい! 特徴と問題点
知っておきたい! 特徴と問題点
医療・福祉・介護分野の人事・労務・労働問題においては、この分野の特性をよく分かった上で留意しなくてはならない面やリスク回避のための必須ポイントが多くあります。
採用や就業規則作成などにおいても、他の業種のように市販のものの流用や一般マニュアルをそのまま使ったのでは後跡大きな禍根を生む場合もあり、そうなってからのご相談が多いのも現状です。
今まで当事務所でご相談を受けてきた中から、介護分野的での特徴的なもの、問題点の一部をご紹介いたします。
医療分野や福祉分野においても同様に、特徴的な点、問題点があり、早めに気づけば出来るリスク回避も大変多くあります。
小さなことでも気になっていることがございましたら、是非一度ご相談ください。

■介護事業所の労務の特徴とそこから発生しやすい問題点
○【人員基準】について
 ・資格要件のある職種が多いため、代替え要員が必要になった場合、確保が難し
  く、採用の際の見極めまでなかなか行えない。
  →たとえ問題社員であっても、簡単に外すことができない。
  →代替え要員の確保が急務な場合、資格の有無のみで採用してしまうケースが
    多い。
 ・最少人数で運営している場合、有給取得が容易に行えず、欠勤の際も対応が難
  しい。
  →退職予定者の有給消化にも対応しきれない。
  →育児・介護休暇も実際取りにくいケースも多い。
★ご相談事例@:
 人員基準違反となることを承知で、有給・休日の申請をしてくる職員にはどのように
 対応したら良いのですか?

○【夜勤】について
 ・1人体制の場合、業務内容の把握が困難となる。
  →利用者への虐待、暴言が行われているケースも。
 ・休憩時間を長めに設定している事業所が多いが、実態としてそんなに休憩が取
  れていない場合。
  →過重労働の可能性がある。
  →割増賃金の支給がされていないケースも多い。
 ・夜勤従事者には資格要件がないため、未経験の職員でも配置が可能である。
  →肉体的、精神的負担が大きい。
★ご相談事例A:
 宿直夜勤の場合も最低賃金は厳格に適用されますか?

○【訪問(登録)ヘルパー】について
 ・介護計画によってサービス提供時間が変ることが多く、勤務シフトの変更が頻繁
  におき、管理が大変である。
 ・労働時間の把握が困難である。
  →移動時間や待機時間の中で、労働時間に含めるものと含めないものの差を明
   確に把握できていない。
 ・有給付与の方法が分かりづらい。
 ・有期雇用の場合、更新の都度契約書を交わしていないケースも多い。
★ご相談事例B:
 当日キャンセルされたヘルパーから休業手当を請求されたのですが、払う必要が
 ありますか?

○【処遇改善加算】について
 ・加算分を給与(手当)で支払う場合、一時金としてみなされる可能性もある。
 ・処遇改善加算を貰うことが当然と考えている職員も多い。

○【教育・研修(勉強会)】について
 ・研修会参加は強制になるのか任意になるのか。
  →任意に思われる場合でも、業務との関連性が強い場合は労働時間に該当す
   る?
  例えば、 管理者やケアマネの勉強会は、参加しなければ制度改定などに追い
  付いていけないため、実態は参加が義務づけられてしまっているのだが・・・。
 ・管理者は研修などには比較的参加しているが、部下の職員の教育までは日々の
  業務で手いっぱいのため出来ていないのが実状である。
 ・能力があまりないにもかかわらず、資格を有しているという理由のみで管理職に
  登用されているケースもあり、部下を育てることができない。
★ご相談事例C:
 勉強会を休日や時間外で行っている場合、勉強会手当として別途支払っているの
 で、割増賃金は必要ないですね?

○その他
 ・事業所によって、シフト作成担当者の変形労働時間制(時間管理)に対する理解
  度に差がある。
  →間違った解釈で運用しているケースもある。
 ・女性の多い職場である。
  →重労働(利用者の介助等)も女性職員が行わないといけない場面も多々ある
   ため、腰痛などの労災も懸念される。
  →職員同士の派閥形成によるトラブルも多い。
 ・利用者の持ち物や備品の紛失への対応。
  →利用者が認知症等の場合、一概に職員を疑うことができない。
  →持ち物検査等の実施判断をどうするか。
★ご相談事例D:
 施設系の管理者等は、休日や深夜時間帯に緊急対応で呼び出されることも多い
 が、仮に呼び出し に対応しなかった場合、職務怠慢に該当しますか?

気になっていること、判断に迷っていることなど、どんなことでも
お気軽に一度ご相談ください。
人事・労務面から皆様をしっかりとサポート致します。
お問合せ
中小企業経営者協会
中小企業経営労務研究所

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